こんにちは。
そらまめ隊長です。
今回は、
- ママ(パパ)友って言葉自体に抵抗を感じる。
- 人と関わるのは煩わしい。全部ネットで調べるわ。
という方に向けて、いつものように妻と長男の体験を元にして書かせていただきます。
中学受験に臨むなら受験情報をリアルに提供してくれる人や、家族以外でも我が子の受験をサポートしてくれる人の存在は欠かせません。そういった人たちのことをママ(パパ)友達などと呼ぶから重く感じるのであって、もう少しドライに情報提供者や協力者と呼んでみましょう。
近くにいる情報提供者や協力者になり得る人たちと、普段から良い関係を築いていると下記のようなメリットがあります。
✅受験生の親からは鮮度抜群な受験情報を得られる。
✅塾の先生には遠慮せず直球の質問をぶつけられる。
✅小学校の担任の先生からの協力も得られる。
などなど。
ネット上に溢れる二次情報には広告や宣伝などの要素が多く含まれていたり、多少の誇張も上乗せされています。簡単に手に入れられる分何となくペラい気もします。
引き換え、それが実際の提供者からのものだとものすごく身近な情報を手に入れることが出来るので、よりダイレクトな効果を生み出します。リモートが推進されるご時世だし、普段何かと御多忙だとは思いますが、低学年のうちからなるべく何人かのブレーンを作る練習をしておきましょう。
ハードルが高そうに見えても大丈夫。“慣れ”が味方してくれます。
では各項目について、詳しく述べていきます。
リアルな受験体験記は鮮度抜群!
ひと口に受験情報といっても、実戦的な受験体験記などが本当に役に立つのは5、6年生になってからです。それも同じぐらいの学力を持ち、志望校もかぶるぐらいの情報が一番欲しい。
そこでお薦めなのが、ちょうど1学年上の同じぐらいの学力レベルの生徒の親をチェックしておくこと。
これが3学年とか離れると、既にシステムや試験日程などが変わってたりする可能性もあります。
1学年上の生徒らにとって中学受験はもう「過去のもの」。気持ちは既に中学校での生活や大学受験に向いています。情報を出し惜しみする必要は全くなく、比較的何でも教えてくれる可能性が高いです。
例えば、
〇〇中の受験は、待機場所がめちゃめちゃ寒いからカイロたくさん持って行った方がいいよ
と、こんな些細な情報がかなり助かったりします。エアコンの効きが悪く寒いというだけで受験生は本領を発揮出来ないですからね。
それが同じ塾の同学年、さらに志望校までかぶる友達と情報を共有しようとしても当然ライバルにもなるし、クラス分けに席順まで成績で決められる環境ではなかなか難しいです。ていうか寧ろ、ある一定の距離を置いておいた方が無難でしょう。
ついついお互いマウンティングしてしまうのは疲れるだけ。高学年になるとただでさえストレスが溜まることが多いのに、不毛なことに神経を使っている場合ではないのです。
また、お子さんの学力がよく分からない時は、その親御さんの子供のしつけに対するスタンスや考え方、身だしなみや醸し出す雰囲気などに好感を持てたり自分と近いかどうかを判断基準にすると良いと思います。
小学校のコミュニティなども積極的に参加すべし
1学年上の親御さんとどうやって知り合うのか。そんな都合よく見つかるかいな、とお思いかもしれません。
ですが、例えば小学校のボランティアなど低学年の頃から参加しておくと後々に生きてきます。そういったコミュニティは普段接点のないいろんな学年の親御様が集まり、情報の中身も幅広くバラエティーに富んでいます。
たまにしか会わない親たちばかりなので連絡先の交換なども必要なく、会合などで出会った時に好きなだけいろいろと聞ける雰囲気があるのです。
さらにスイミングスクールやスポーツクラブ。幼稚園の頃なら子供をバス停に迎えに行く時なども貴重な機会になる筈です。
あと、たとえ同学年のお子さんの親でも兄姉がいる場合があります。1学年上は少ないかも知れませんが…男女では志望校が異なる場合が多いのでこういう親は情報源としてありです。一度経験しているため弟妹の受験にもある程度余裕がある人が多いので沢山情報を与えてくれます。
低学年の頃はまだ5、6年生のような中身の濃い情報は必要ではありませんが、たとえば通っている塾の情報などはとてもありがたいです。
何故その塾を選んだのか、授業の様子や雰囲気などからクラス分けの仕方などシステムの詳細まで聞けると、どの塾の体験授業に行こうかと迷っている時などかなり参考になります。
低学年のうちは質問し放題
次に塾の先生についてですが、低学年のうちはどんなことでも質問出来るチャンスタイムだと思っておいて下さい。
理由は主に下記の2つ。
- 知らないことが多い初心者でも恥ずかしくない
- 高学年と違って塾の先生にもまだ余裕がある
などです。
同じ質問でも高学年になってからではどうしても、え、今さらこんなこと聞きにくいとなりがちですが、低学年のうちならまだ知らないのが当たり前。まったく恥じる必要もないのです。
例えば最難関校へ進んだ生徒さんは、この時期どんな勉強をしていたのかという核心に近い質問から、
1日にゲームはどれぐらいさせたらいいのか、習い事はいつまで続けさせるべきか、など小さな質問まで何でもOK。
積極的にどんどん聞きましょう。
その時に注意するべきなのが、必ずメモに残すこと。
例えば国語の勉強法はこんな風に進めて下さいとか、あぁあの時こんなこと教えて貰っていたなぁなんて後々役に立ったりします。
説明会から個人面談まで、とにかく聞けたことは必ずメモる。そしてちゃんと残しておきましょう。
小まめに手を動かす小さな努力がが後になって実を結びます。
そして質問する内容も予めメモしていきましょう。意外と先生を前にすると聞きたいことが飛んで行ってしまいます。別の話に夢中になっている間に面談時間が終了になることもあるので要注意です。塾の先生によっては言うことが違ってたりするので、そんなことを確認する時もメモが力を発揮します。
低学年の頃は、志望校などいくら現実離れした夢を語っても突っ込まれないのも良いです。
小学校とどう折り合うか
まず大前提として。中学受験をするなら塾での勉強がメイン、小学校なんてどうだっていいという考えは間違いです。
苦しい勉強が続く子供にとって、気の置けない小学校の友達との付き合いは本当にリラックス出来る息抜きの時間。受験結果だけが全てではなく、人間として生きていく上での思い出作りもしっかりとしておくべきです。
また、受験が終わった後も人生は常に楽しいことばかりではありません。
苦難を乗り越えるためには様々な感情を経験し、次のステップに進むための試練の場が必要。
中学校、高校。地域、社会…といった環境の中で、初心者モードで様々な経験出来るのが小学校です。
そういったことを手助けするためにも、小学校での親同士の関係性作りを頑張っておけると良いです。受験そのものよりも大切なことですね。
先生も人の子
とはいえ、やはり
- 小学校から出される宿題はなるべく少ない方がありがたい。
- 帰りの会など早く切り上げてくれると、帰宅後スムーズに塾に行ける。
などという切実な思いが高学年になるとどうしても付きまといます。授業中の内職まではしないまでも、1分1秒でも惜しいというのが正直なところでしょう。
そのためにも小学校の担任の先生と良い関係性を作り、早い段階から受験することを知っておいて貰うと、例えばちょっとした忘れ物を大目に見てくれたりとか、何かと忖度してくれる場合があります。
そんなのは6年生になってから担任の先生に頑張ればいいやん、と思われるかもですが甘いです。御承知のように小学校の担任は、低学年の時に担任だった先生が6年生でもう一回なんてことはザラにあります。
たとえそうじゃなくても、早いうちから担任や担任じゃない先生とも関係を築いておくことはコミュニケーションの練習にもなりますし、何となく学校側の事情が汲み取れたりもします。
先を見据えた努力の積み重ねが、ここでも生きてくるのです。
さらに受験する中学校によっては小学校からの調査書の提出が必要になり、その記述をお願いするのが担任の先生になります。先生も人間ですから、ちょっとした気持ちが字面の丁寧さなどに表れます。6年生の後半などになると多忙だし、お願いするタイミングにも気を遣います。
最初から良い関係性が出来ていると、このようなお願いもスムーズにいくのでやっぱり大切ですね。
ただ、中にはいろんな事情があって小学校にあまり通えない子がいたり、先生にもいろんなタイプの方がいるのでご留意を。
最後に
以上、ここまで主に各方面で人間関係を作る上で頭に入れておいて欲しいことについて述べてきましたが、現実にはなかなかに大変ですよね。
ついついエラそうに書いてしまいましたが、ハッキリ言って多分僕だったら出来ません。あくまでもここまで出来たら良いな、という参考程度に留めておいて下さい。
最後に親のリサーチ力で大切なことについて軽くだけ触れておきます。
リサーチ力って何かというと、冒頭でも述べましたがずばりネットの情報に頼り過ぎないようにということです。
いつでもどこでも指先ひとつで情報を得るのは確かに便利ですが、同時にそれは不安を増大させる精密装置であることもお忘れなく。
ネット上で得る二次情報は玉石混交。信憑性の高いものから低いものまで調べ出したらいくらでも出てきます。特に口コミや掲示板などは心を大きく揺さぶられるので要注意。
そうじゃなくても学年が進むにつれて、親の心配や焦りは募る一方。それらは子供にとっての不安にも繋がります。
一番凝視しないといけないのはありのままの我が子の姿の筈なのに、PCやスマホばかり見てると冷静な判断が出来なくなる可能性もあるので、程々にしておくか、もしくは心を持っていかれないような工夫をしましょう。
それと目ぼしい志望校などのリサーチには実際に文化祭やオープンキャンパスを頻繁に見に行くなどの行動力が不可欠です。低学年のうちはそういう時間もまだ取りやすいので、早めから動いておきましょう。
それではお子様、そして親御様のご検討を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!