こんにちは。
そらまめ隊長です。
一時期東大生が子供の頃にやってた習い事の第1位がスイミングだと話題になりました。ただ、スイミングスクールが人気なのは東大生に限らずな筈。
天気に左右されないし、揃えないといけない道具も知れてる。サッカーや野球、ピアノなど他のポピュラーな習い事と比べても格段にやり易いですから。子供がやれる個人競技が少ない、というのもありますね。
我が家でも兄が年長の時に通わせ始めました。プールの授業があってテストもあるのに、小学校では一切泳ぎ方を教えてくれないという衝撃の事実を、妻が先輩のママ友から聞いたのがきっかけです。家である程度教えておかないと、周りの子が泳げる中で1人だけ泳げなかったらかわいそう。これはマズいと。
ただ、それが中学受験の成功に繋がったのかというと、正直よく分かりません。何しろ兄は3年生まで3年間通って、6年生の時にはクロールだか何だかよく分からん泳法で何とか25m泳げるようになっていた、というレベルでしたから。もちろんきちんとやっておけば、大いに役立ったことでしょう。
今日はそんな兄の反省点も踏まえて、中学受験をする子供にとってのスイミングスクールに通うメリット、注意点などについて書きますね。
勉強にも「型」が必要
まず自分の話からすると小学生の頃はプールの時間が大嫌いでした。特に「飛び込み」が大の苦手。いつも腹打ちしたり情けない格好で膝から落ちたりして、しなやかに飛び込む同級生の隣で惨めな思いをしていたものです。
サッカーやドッジボールのように滅茶苦茶に動けば何とかなるような球技は好きでしたが、きちんとした「型」を身に付けないといけないものが苦手だったんですね。だから野球とか書道も駄目。剣道は強かったですが、型を無視してゴキブリのように予測不能な動きをして勝つという小賢しい戦法だったので先生からはあまり褒められませんでした。
この型を身に付けるという感覚がとても大切。何かをする時にあれこれ考えてしまうとそれだけで時間をロスします。ノー思考で反射的に動き出す。小学生の勉強でも机に向かったらまずこれをする、朝起きたらこれ、家に帰ったらこれ、など。無意識に体が反応する癖を付けられると随分楽になります。
型に重きを置かない僕は人生のあらゆる場面で苦労しました。ギターやピアノなどの楽器系から高校や大学の受験勉強、さらにはアルバイトや就職してからも。その時の閃きで手を動かしたり行動するから安定した結果が出せないのです。しんどいことを地道にやり続ける忍耐力も無かったです。マラソンと同じでスイミングもただ泳ぐだけ。それの何が楽しいんだろうと思っていました。
さすがに大人になった今では不器用ながらも何となくクロールや平泳ぎも泳げていますが、たまに子供とプールに行っても基本からは教えられません。いくら泳ぐことは日常的でないとは言え、もう少しちゃんとやっておけば良かったなぁと思います。
受験は体力勝負
スイミングは肉体をも劇的に進化させます。そのことによってもたらされる様々なメリットもあります。
- 心肺機能が高まる。
- 全身がバランスよく鍛えられ姿勢も良くなる。
- 体力がつくのに併せて持久力も向上する。
- 呼吸が深くなり集中力も高くなる。
などなど。
体力を付けるだけなら別にスイミングでなく他の運動系でも良いとも思いますが、水中で全身を使って泳ぐのはかなり疲れるので、続けていれば体のいろんな機能が効率よく発達します。小学生の受験は最終的には体力勝負の側面も大きいです。長時間勉強するのにも基本となる体力があり、姿勢も良い方が忍耐力や集中力も増します。
小学校から帰ってからの塾通いはもちろん、土日でも早起きして模試や特訓に出掛けないといけない。宿題が終わってないからと睡眠不足になることもしばしば。当然体力が要ります。
風邪やその他の感染病が流行っても、体力のある子ならばそうやすやすとはうつされないでしょう。いくら成績が良くても本番当日に風邪をひいてしまったら台無しなので、体力強化の問題は結構切実なのです。勉強でストレスが溜まったら気分転換にひと泳ぎ、というのも手軽で魅力的です。
ちなみに妻は子供の頃、スイミングスクールに長年通って喘息が完治したと言っていました。風邪を引きやすい子にはもってこいですよね。
習い事にはゴールが必要
そんな訳で良いことだらけに見えるスイミングスクール。前述した通り兄には年中からの3年間通わせたのですが、計画性も持たずダラっとやってしまったせいで中途半端なまま終わってしまいました。入会し立ての水遊びフェーズがやたら長く、コーチ陣も緩い。通称ぶくぶくジャンプ(水中に潜って息を吐き切ったらジャンプして息を吸い込んだらまた潜ることのループ)がいつまで経っても出来なくて、それでも楽観してヘラヘラと笑いながら眺めていました。
その頃からせめてクロールぐらいは出来るようになって欲しいと思ってはいましたが、彼自身泳ぎが好きでなかったこともあり、目立った成長も見られないまま気が付けばあっという間に3年生。始まった塾通いのために何かひとつ習い事を削らないといけなくなり、兄の中では優先順位の一番低かったスイミングスクールが晴れて選ばれました。
水に対する恐怖感が克服出来たなどのメリットはあったものの、やめないといけないタイミングを逆算して、もう少しちゃんとカリキュラムを消化することを意識すれば良かったと反省しています。
スイミングに限らずですが、習い事はどんなに気軽に始めたことでもある程度の着地点を決めておくべきです。その着地点に特化した教室を選ぶべし。志望校やその子の学力に応じて塾選びをするのと同じです。カリキュラムの組み方や進捗具合や雰囲気などしっかりリサーチしましょう。
兄はスイミングの他にも幼少の頃はリトミック教室、1年生からサッカー教室とあまり深く考えずに始めた習い事がありました。
リトミックは単に可愛く踊ってる姿が見たいという完全に親のエゴでした。サッカー教室も兄が小学校で貰ってきたチラシを見て安易に入会。テクニックなどはほとんど教えて貰えず、たくさんの生徒がぐちゃぐちゃになってボールを追いかけるだけという内容でした。まぁ良い運動にはなりましたが。
話しが逸れました。
4年後の受験に向けて
そんなこんなで兄は小学校ではプールの時間が嫌い。現在通ってる中高一貫校では幸いにしてプールの授業にはほとんど力を入れておらず(受験校の中には遠泳の大イベントがある学校もありました)助かってるものの、中学受験にはほとんど役に立たなかったと言えます。6年生の夏は夏期講習一色で完全に運動不足。受験本番で風邪こそ引かなかったものの体力不足の不安は常に付きまといました。姉の方はそもそも論外というぐらい泳ぐどころかちょっとした運動すらする気がありません。
そんな上2人の様にはさせたくないとの思いで、現在弟の方は奮闘中。即クロールを教えてくれる厳しめの教室を吟味して入会。25メートル泳げるようになったらやめてもいいからと、あの手この手でその気にさせました。
↑ 本人です。
レッスンを見学に行くとよほどうるさく言われるのか、他の子が泳いでるのを順番待ちしてる時でも執拗に上のこのポーズを取っているのが目に付きます。その度に、ヨシヨシしっかり型を身に付けるんやで、と満足しています。
最初はノリノリだった彼も、本格的なレッスンが始まるとすぐに先生が怖いなどと言って行く前にしくしく泣き出したりもしました。それが今ではひとつ壁を超えたからか、全身から自信が漲っています。早生まれで幼児体型だったのも少しづつ変わってきています。25メートルと言わずもっと先まで続けるかもしれませんが、それはそれでヨシ。泳げないというコンプレックスを取り除くだけで地味に自己肯定感も上がるでしょう。
弟の目標は兄と同じ中学への進学。今のところはです。
試験で難しい問題にぶち当たったり、ギリギリの選択に迫られる場面で劣勢でも、体力さえあれば諦めずに取り組めます。スイミングをあるところまでしっかり習得したという自信が大きな受験のアドバンテージになるように、引き続き頑張りたいと思います。
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