【天王山を制する】人生に合格するために、夏休みにするべきたったひとつのこと。

こんにちは。
そらまめ隊長です。

ついに夏がやってきました。やってきてしまいました。

御承知のように受験生の夏は超過酷。過ごし方次第で成績が大きく上下するため、勝負の夏とか言われます。

何故そんなに過酷なのか。

  • 学校がないため必然的に勉強量と負担が増す。
  • 塾も増えるのに気分転換する場所がない。
  • 本番まで半年余りでプレッシャーが増す。
  • 暑さで体調管理が難しくしんどい。

などが主な理由でしょう。

要は受験生にとっていよいよ逃げ場がなくなる、ということですね。

でも僕は気付いてしまったのです。夏だ夏だと大騒ぎして勉強量と比例して成績も上がるだろう、いや上がらなければならないと躍起になる周りの大人たちが一番危ないということを。

僕自身も当初は相当意気込んでいたので気持ちは分るんですが、たいていの受験生は夏休み前からもう十分に頑張っています。そもそも中学を受験すると決めただけでもすごいし。なのでこれ以上余計なプレッシャーをかけるより、夏休みはこんなことに気を付けようという最低限のことについて我が娘を例にして今日は書きます。

暑過ぎる夏

受験生の夏休みの活用法や注意点として言われることは、だいたい次の通りです。

  • 1日、1週間単位での計画をしっかり立てよう。
  • 勉強時間を一気に増やそう。
  • これまで学習したことを総復習しよう。
  • 苦手な単元をピックアップして克服しよう。
  • 志望校の問題傾向など把握して対策をしよう。

などなど。

恐らくどの塾でも同じようなことが口酸っぱく語られ、塾だけなく家庭でも散々に言われるものだから、子供たちの間でも知らず知らず只ならぬ緊張感が蔓延することでしょう。
当たり前ですが誰もが初めて経験する受験生として迎える小学生最後の夏休み。何だかとてつもない魔物が潜んでるかのように身構えてしまう筈。

ましてや今年、2022年の夏は尋常じゃないほどの酷暑。
関西ではたった3週間ばかりで梅雨明けしてしまうという空梅雨も空梅雨、観測史上最短の梅雨ということでした。

僕自身人生で初の体験で、そんなことが本当に起きるのかと驚愕するほど。猛暑、電力不足、熱中症なんてパワーワードを耳や目にする度に、受験生たちにとっても何だかよく分からない恐怖感に煽られてるに違いありません。

我が家の方針を決める

娘の学習面での夏休みの課題としているのが理科と社会の知識の底上げと、算数で言えば「速さ」や「立体図形」など苦手分野の克服です。

これらのウィークポイントは、塾側が今まで散々してきたテストなどで分析してくれて分かったことです。きっとどこの塾でも個々の生徒についてデータ化している筈です。基本的にはそれを基にした塾の学習方針に任せて、家では塾でしたことを復習、定着させられるようにしたいです。

夏期講習だからといって特に焦らせない。

というのを我が家の一番の方針に。中には〇時間勉強したら偏差値も〇上がるからなどと、具体的な数値目標を与えてる塾もあるようですが、うちの娘に関して言えば、長時間の塾から帰って来て30分でも家で勉強出来たらめっちゃ頑張った!なんてレベルです。

ゆっくり入るシャワーの時間とか、休憩時間などいつも通り取ったら必然的に勉強時間も限られてきます。

先日たまたま下校途中の娘に出くわしました。炎天下でランドセルを背負い、熱中症対策として帽子と冷却タオルを首から下げてるにも関わらず汗だくで、まるで遭難者かと思うぐらいの重い足取りでようやく自宅に到着。

本来ならクーラーの前でアイスでも食べながらまずはゆっくりと涼でも取りたいところが、40分後には再び塾に向かって出掛けなくてはいけない、ところが塾に提出する宿題もまだ終わってない。誰がどう見てもかわいそう。一体何でそこまでして頑張らないといけないのか。きっと本人が一番感じている筈です。人生ってこんなに過酷なの?なんて。

夏休みにしても同じです。

朝からお弁当を持って塾へ行く。お昼からも頑張る。終わってからも自習室で居残る。甘いかもしれませんが、それだけやって家でもまだやれとはとても言えません。せめて家ではゆっくりとくつろげるように、憩いの場所にしてあげたいなと思っています。

何かをひとつだけ変える

かといって、もちろん甘いことばかりも言ってられません。

だからもう少し自分で出来る範囲で、何かたったひとつだけでも今までと変えてみようと娘に提案することにしました。1日何時間勉強しようという気が滅入るような目標でなく、例えばYoutubeやお菓子を我慢するとか、朝7時には起きるとか、1日の最後には机の上を片付けるとか何でも良いのです。

そうして決めたことはどこかに書き出して貼っておく。将来今を振り返った時に、あの時あれだけ頑張ったんだからという自信と経験が娘にとっての大切な御守りになるようにしたいのです。

その他。学校がなくなる分歩くことが減り、炎天下では外にも出られないため運動不足になること必至。栄養も摂らないといけないし、でも食べるだけ食べても室内にこもることがほとんどではまさにブロイラー状態。なるべく家でストレッチや足踏み運動などをさせたいです。

そして僕に関して言えば、娘の学習面のサポートは妻に任せて、兄の時と同じように父親は完全に見守り役に徹するように気を付けます。

昔よく娘にやってた眼球運動(両目の前でボールペンを動かす)ぐらいは復活させたいなと思いますが、それも彼女がその気になってくれればですね。

濃密だった兄の夏

兄の受験期を振り返ると、正直妻も僕もそこまで夏休みが特別キツかったという記憶はありません。

ただ、そう感じてるのは親たちだけで実際本人はしんどかったのかも知れません。彼の塾では当時、志望校別特訓と夏期講習、冬期講習だけは他所の校舎からも生徒が集まり、テストの順位も普段より激しく入れ替わりました。今までそれで良かったものが急に不安定になったり、学習面では苦手な国語の語句を覚えるのに四苦八苦していました。

妻と2人で毎夜、慣用句、四字熟語、外来語などの反復演習をして、すべてが終わった最後には好きなQuizKnockの動画を1本だけ見て寝るのをルーティンとしていました。その日の勉強から解放され、ほんの束の間妻と息子が本当に楽しそうに笑い合っていたのが懐かしいです。

今年程ではないですが、暑さのために塾の行き帰りは車での送迎。歩いて通う塾のお友達もいたので、体力面を考慮すると悩ましいところでした。そんなことも含めて、苦しい中でも楽しかった思い出でもあります。

第1志望校と過去問について

最後に、この時期に話題になりやすい第1志望校と過去問について。

早くから第1志望校が決まっていて照準が定まっている子なら問題ないのですが、まだ決まっていない子は7月ぐらいまでには決めておきたいところです。目標が明確になっている方がモチベーションは上がりますし、対策もしやすいので安心も出来ます。

ただ、第1志望校の過去問については取り組むタイミングを塾側としっかり話し合って確認した方が良いです。過去問の役割は、志望校に対してのその時点での実力を測ること。たとえ出来たとしてもそれはたまたま知ってる問題だっただけかも知れないし、直近のものだと特に早過ぎると実力を見誤る可能性もあります。

それと8月ぐらいに直近の過去問が発売されることが多いですし、しっかり入手しておきましょう。数年前の問題をちょくちょく解いてみたり、第1志望校以外のものならやっておくのも良いかなと思います。

それと冒頭でもう既に十分頑張っていると書きましたが、逆に普段頑張れてない分を夏休みで一気に取り返したいという子もいるでしょう。そうだとしても、夏休みだけでそんなに劇的に変われるものでもありません。頑張り過ぎた反動もあるので、十分に御注意を。いずれにしても皆さんのご検討を心よりお祈りしております!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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