歌えないは突然に。~ミュージシャンを目指してた頃~

こんにちは。
そらまめ隊長です。

僕は四季のある日本が大好きです。

当たり前ですが冬には冬の、夏には夏のそれぞれ良いところがあります。季節の移り変わりを眺めてるだけで心が和み、言葉やメロディが浮かんできます。

嫌なことがあっても、ギター1本あれば心を晴らすことが出来ます。

この世にたったひとつ自分の歌を作ることで、自分がまぎれもなくこの世界にいることを実感できます。

歌うことを自分だけの大切な宝物にしておけば良かったのかも知れませんが、いつの頃からかそれを職業にしたいという気持ちが芽生えました。

そうすれば一生好きな歌を歌っていける。

すると次第に心の中の大部分を支配するようになったのが、うまく作りたいという気持ちや褒められたいという気持ち。成功したいという気持ち。まるでトースターで何枚もパンを焼くように同じような歌ばかりが出来るようになり、期待に応えようとすればするほど苦しくなりました。

そんな期間が何年も続き、まるで野球のピッチャーがイップスになり思い通りの球を投げられなくなるように、ある日突然歌えなくなってしまったのです。ラジオから流れてくる誰かの歌を聞くことさえも受け付けなくなりました。

大好きだった音楽とのお別れはあっさりと訪れました。

 

しばらくして子供が生まれ、音楽以外に夢中になれるものが見つかりました。我が子の笑い声は今まで作ったどんな曲より胸に響きました。青空に抜けていくように無邪気で、何の見返りも求めていません。

僕が持っていた夢は、急速に膨らませようとしたばっかりに萎んでしまいましたが今度は手放さないように。ゆっくりと大切に育てようと思いました。

本日もありがとうございました。

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